新しい年を迎えて
理事長 岩崎 好宏
皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えのことと存じます。本年も旧年同様よろしくお願いいたします。
昨年は、5月に新型コロナウイルスが5類感染症に移行となり、社会経済活動が正常化されましたが、物価高騰や人材不足など厳しい状況が続きました。徐々にこれまでの外出や行事に戻しましたが、複数の施設でクラスターが発生するなど、ご心配をおかけしました。そのような中、年末に理事会を開催し、1月からの職員の給与引き上げのための給与規程等改正の承認をいただきました。国の補正予算では2月から福祉・介護職員の処遇改善(賃上げ)を実施予定ですが、日夜努力する職員に報いるため、法人独自予算で少しでも早く前倒しで実施したいとの思いからです。職員には、利用者の幸福や自己実現のための支援に傾注することをお願いしました。
さて、令和6年のスローガンは、一人ひとりが一段上を目指すため「超える」にしようかと考えながら年越ししましたが、元日に「令和6年能登半島地震」が発生しました。今年も感染症や災害など緊急時の対応や安全管理に係る教育・実践が求められそうです。平凡なことを徹底してやり抜く、決まっていることを丁寧に完璧にできる「凡事徹底」を今年のスローガンにしたいと思います。平凡なことでも長い間、ずっとやり続けていくことで、自分を成長させていく(超える)ことができるはずです。
昨年はすぎのこ会の大黒柱で法人発展に尽力されてきた岩崎俊雄会長が逝去し、大きな節目の年となりました。志を引き継ぎ、法人理念である①利用者が生きがいのもてる施設、②地域と密着し地域社会と交流のもてる施設、③一貫した福祉を保障する施設の実現に向けて、本年も役職員一同、目の前の支援・介護を大切にしながら更に努力してまいりますので、変わらぬご指導、ご支援を心よりお願いいたします。