『語り合おう』
理事長 岩崎 好宏
今年は理事・監事の改選期にあたるため、例年の事業報告・決算承認等の理事会に続いて、役員選任等のための評議員会、理事長・常務理事等選任のための理事会を開催しました。役員等の人事では、4月に逝去した会長(理事)の後任に岩崎操元常務理事が再度常務理事として選任されました。法人設立から今日まで、会長とともに、多くの利用者・保護者・職員を見守ってきた経験を活かしていただくこととしています。
あわただしかった第1四半期が終了し、本格的な夏を迎えています。猛暑のため体調を管理しながらになりますが、コロナを吹き飛ばすように各施設・事業所では、流しそうめん、バーベキュー、夏祭り等のイベントを楽しんでいるようです。私も可能な限り参加して皆さんの笑顔を見たいと考えておりますので、ホームページのスタッフブログ等で活動の様子をぜひご覧ください。
各施設で利用者の皆さんにお会いしていると、「栃木市外から利用している新しい(若い)利用者」と「気持ちは変わっていませんが高齢期を迎えた利用者」に目がいきます。市外の利用者は、居住地周辺に利用したい・利用できる施設がないため遠方より利用いただいていることが想像されます。管理者だけでなく相談支援専門員やサービス管理責任者等を含めてどのようなニーズがあるのか把握に努めたいと思います。
一方、高齢期を迎えつつある利用者は、自身の住まいの場の選択、医療とのつながりや介護保険サービスへの移行等の課題に加え、親の高齢化(老障介護)、保護者機能を誰が引き継ぐのか等、いわゆる「親なき後問題」が発生しています。利用者の皆さんが生涯にわたって、その人らしく幸せに暮らすためには、施設やグループホームに入所すれば解決する問題ではありません。
「親なき後問題は親が元気なうちに決めなくてはならない問題」ですので、すぎのこ会を守る会や各施設・事業所の保護者会と連携しながら一緒に考えていきたいと思います。アフターコロナの今、様々な迷いや選択をしてきた利用者や保護者の話を聞く場、つながる場、元気になる場の再開が期待されています。ともに語り合いましょう。