栃木県の障がい者福祉・高齢者福祉・児童福祉

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2020.04 経営余話

いつかは大きな・・ ~コロナに負けることなく~

新型コロナウィルスの感染増加に対応する緊急事態宣言が全国に発令され、テレビ、新聞等のマスコミは、連日連夜にわたり時間、紙面を割いて報道し続けています。栃木県内では、今のところ爆発的な感染は無いものの、首都圏等への通勤客も多く、今後の感染が心配されます。

 

このような中にあって、私たち第一線で福祉サービスを提供する事業者にとっては、どのような対応をとるべきか、厳しい選択を迫られています。本件に関しては、4月9日付け本職名「新型コロナウィルスの感染拡大防止に係る対応について」において、利用される皆様にご理解とご協力をお願いしたところです。

 

今後の推移によっては、更なる検討を要することも想定され、サービスを利用される皆様には、ご不便をおかけすることもあろうかと思いますが、今後共のご理解とご協力を改めてお願いする次第です。

 

ところで、4月1日には新たな職員を迎え、もくせいの里別館において辞令交付式を行いました。今年も、新規採用者、登用者、経験者等多くの仲間を迎えることができました。以前にもお話ししたと思いますが、統括会計責任者である妻同様、今年は福祉の専門大学を卒業して50年という節目の年に当たります。当時は、学生による大学封鎖が相次ぎ、原宿にあった母校も封鎖され、学位授与式・卒業式はありませんでした。今年も、卒業式を挙行した学校もあるようですが、多くの学校ではコロナの影響で簡素な式であったように聞いています。

 

そんな共通の経験がある誼から、歓迎の理事長訓示は、昔話をいたしました。東京での公務員生活から妻の実家である栃木に移り住み、障害児を持つ多くの保護者のお力と地域の皆様のご協力で、27歳にして社会福祉法人を立ち上げて以来、今日まで馬車馬のごとく無我夢中で福祉の道を走り続けてきました。そんな私どもの行先を常に導いてくれたのは、障害を持つ方々とその保護者の皆様でした。

 

「もっと仕事がしたい、給料が欲しい」という就労支援の抜本的強化と工賃支給の声、「俺、仲間のみんなと住みたい」という共同生活のためのグループホーム整備の声、「訓練はいつまで続くの?」という重い障害を持つ方々の生活施設制度化の無言の声、そして、できる限り地域での生活を続けるためのトータルサポートシステム確立の声、等々すぎのこ会をここまで導いてくれたのは、当事者の皆様の『声なき声』であったと実感しています。そして、それが現在の障害者福祉の主流になってきています。

 

相前後して、嬉しいニュースが飛び込んできました。介護福祉士の国家試験に4名の職員が合格したとの知らせです。4名とも仕事の合間に勉強して、晴れの合格を勝ち取ったのです。4名の内3名は準職員、1名は4年前に高校を卒業した正規職員です。

 

利用者本位の、安全で安心できる安定した質の高いサービスの提供、利用者に寄り添ったサービスの提供という法人の理念実現を目指し、コツコツと地道に勉強を続ける熱意のある職員、そして、そんな職員になることを志す多くの新人を迎え、元気が湧いてきました。感染症コロナなどに負けることなく、『いつかは大きな杉の木』になるべく、この苦難を何としても乗り越えなければならない。福祉の現場で50年という節目の年度を迎え、これまで本会に寄せられたご恩に報いるべく、心を新たにしています。

 

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