令和3年度事業について
理事長 岩崎 俊雄
昨年度は、本会の施設整備計画である第5次アクションプラン21の最大の目標であった「(仮称)新ひのきの杜」新築工事に着手することができました。建設用地の確保をはじめ、整備資金確保等様々な課題を乗り越えての着手となり、ご支援、ご協力を賜りました多くの皆様に、改めて心よりお礼申し上げます。秋までには完成させ、直ちに「ひのきの杜共生」の大規模改修工事に入る予定で、利用されている皆様には大変ご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
また、本年度は、鷲巣のため池が決壊した場合の警戒区域に指定されたために、延び延びになっていた「すぎのこ」の大規模改修計画を樹立し、年度内の早期着工をめざす予定にしています。本件につきましても、ご不便をおかけすることになりますが、同様にご理解とご協力を願いいたします。
これらの整備計画案件のほか、過日開催した理事会において、ひのきの杜共生の猿山施設長をひまわり所長に、けやきの家所長の輕部所長をひのきの杜共生の施設長兼務に、ひのきの杜療護課長の青山幸子を同次長とする人事案件についても承認されました。
4月1日には新採用等職員の辞令交付とともに、長年にわたり本会発展のためにご尽力いただいた職員の、定年退職辞令も交付しました。特に、もくせいの里総合施設長の諸岡泰、あすなろ・あすひ・ひまわり所長の石井治の両氏には、昭和58年4月の「あすなろ園」開設時から38年という長きにわたり、利用者の皆さんの生きがいづくりと本会発展のために心血を注いで頂きました。筆舌に尽くしがたいものがありますが、両氏には今後もお力添えを頂けることになりましたので、改めてお礼申し上げるとともに、今後のご協力をお願いする次第です。
一方、格差社会が一段と進行し、子どもの貧困、老後破産、生活困窮者問題等が大きな社会問題になっています。加えて、コロナ感染症は鎮まる気配がなく猛威を振るっており、社会経済状況は極めて厳しさを増しています。本会としては、国連の提唱するSDGs(エスディジーズ)『誰一人取り残さない社会』、国が目指す『地域共生社会』を実現するために、トータルサポートシステムの構築に向け、微力ながら全力を傾注する所存でおりますので、本年度もご指導、ご支援たまわりますよう、よろしくお願いいたします。