前理事長からバトンを受け継ぎ、７月１日にすぎのこ会の理事長に就任いたしました。

現在、高齢者人口がピークに向かう中、生産年齢人口は減少しており、働き方改革に対応しつつ福祉人材を確保・育成しなければならない厳しい環境にあります。また、福祉ニーズが多様化・複雑化する中で、社会福祉法人は、従来の子ども・障害者・高齢者といった枠組みを超えて、横断的・包括的に福祉サービスを提供することが求められています。

このような社会福祉法人を取り巻く環境が激変する中、設立４７年という歴史あるすぎのこ会の理事長に就任することとなり、身の引き締まる思いです。いざという時に頼りになる、地域の皆さんに必要とされる法人を目指して、役職員の先頭に立って努力してまいりますので、これまで以上のご指導とご支援をお願い申し上げます。

幼少期に自宅付近に設立された「すぎのこ学園（現：すぎのこ）」は、私に“共生と共創”の考えを自然に教えてくれました。障害があっても仕事に励む姿、ひとり一人が役割を持って生活する姿、イベント参加や空き缶回収などを通じて地域交流や地域貢献に取り組む姿など、４０年以上前から共に生き、共に創ることを実践してきた利用者・職員は、障害福祉の先生であり先駆者です。

様々なことを学ばせていただいた利用者も前期・後期高齢者に差し掛かってきました。親なき後を心配され、すぎのこ会に託された多くの保護者の皆さんの想いに応えるためにも、「この街に住んでよかったよね。仲間もいるし幸せだね。」そんな風に感じていただけるように恩返ししてまいります。

社会福祉法人すぎのこ会　　理事長　岩崎　好宏