社会機能の維持のために
理事長 岩崎 好宏
法人内の施設・事業所においても、7月下旬から新型コロナウイルス陽性の利用者・職員の報告が増加し、複数の施設・事業所で5名以上の集団感染(クラスター)となり、ご心配とご迷惑をおかけしました。特に、入所施設であるもくせいの里では、感染拡大の防止と入所者への途切れることのない支援を維持するため、通所や短期入所の受入れを長期に渡って停止するなど、ご負担をおかけすることとなり申し訳ございませんでした。
社会機能の維持に必要不可欠な業務を担う福祉・介護施設は、地域の障害児者・高齢者にとって大切な存在です。コロナ禍にあっても、感染拡大を防ぎ、業務を継続できるよう万全の体制を整えてまいりますので、皆様の引き続きのご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。
そのような中ではありますが、ひのきの杜共生(ひのきの杜本館)の大規模改修工事が完了し、8月から新生活がスタートしています。全室個室(1階:女性、2階:男性)とゆとりの空間で、ひとり一人充実した生活ができている様子です。広い建物になりましたが、職員は、新たにインカムを活用して情報共有と連携を図るなど、工夫しながら支援の質の向上に努めています。最近では、食堂を使わずにグループ単位で落ち着いた環境で食事をするなどのチャレンジも行っているようです。
また、すぎのこにおいては、昭和51年完成の建物の大規模改修工事が始まりました。他の建物に分散して活動を行うなど、ご不便をおかけしているところですが、障害特性に応じた活動スペースを複数確保するなど、施設の機能の充実に向けた工事でもありますので、完成までご理解とご協力をお願いいたします。
今後も利用者の皆さんの健康と安全を最優先に考えつつ、日常をさらに取り戻す取り組み、何より利用者の皆さんの笑顔が見られるような活動を進めてまいります。